選択性緘黙⑨学校の対応について

高木先生の講演会は本当に勉強になった。

特に

「学校に正しい対応を依頼する時は

お母さんだけではなく、お父さんも同席した方が

本気度が伝わりやすくきちんと対応してもらえる」

という内容の話にはミョーに納得した。

日頃、父親は仕事が忙しいから

学校のことは母親に任せている、と

ほとんどの人がそう認識していると思う。

その父親が仕事の都合をつけて、わざわざ来園または来校し

対応を依頼してきたとなると

学校側もきちんとした対応を取ろうと思うはずである。

と言うのも、悲しいかな母親だけでは軽く受け取られてしまう部分があるように感じる。

もちろんそのような園や学校ばかりではないことも確かである。

友人の、そのまた友人の息子さん(A君)も選択性緘黙で

幼稚園から中学の現在まで学校では一度も声を発したことがないそう。

小学校では「返事をしろ!」と時々叱られることがあったらしいが

理解のある先生が間に入ってくださって

助かっていたらしい。

それが、進学した中学校でしつこく挨拶を強制する先生が居て

声を出しての挨拶や返事がないと授業を止めてしまうらしい。

その日、A君は授業中に当てられたが答えられなかった。

(もちろん答えは知っている、A君は成績トップ層だ)

返事待ちが始まってしまい、授業が止まってしまったらしい。

A君は帰宅後、それを母親に話すと母親はすぐに中学校に出向き

緘黙についてご理解をいただけるよう

何度目かの説明をさせてもらったそうだ。

すると

「お母さんは、少々甘いですね」

と言われて、理解してもらえなかった、と肩を落としていた。

それを聞いた旦那さんが、後日中学校へ自ら出向き

適切な対応へのご理解を求めると

……ウソのように簡単に理解を示してくれたそう……。

その後A君は中学に通いやすくなったという話だった。

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