選択性緘黙④緘黙と診断

色々調べて、選択性緘黙に詳しいドクターがいることがわかった。

(保育園の「先生」と病院の「先生」を区別するためドクターと記載します)

予約当日、仕事を抜けてきた夫と3人で診察室に入った。

花は、最初こそ緊張している様子で

私の手を握ったまま

ドクターの問いかけに頷くか、首を振る事

しか出来なかったが

2度3度と面談を重ねる内に

徐々に心を開いているようだった。

そして、笑い上戸な性格も手伝って

ドクターのギャグに

ゲラゲラと声を出して笑うようになっていった。

花が診察室内を歩き回ったり

そこにあるオモチャで遊んだりすると

ドクターは

「『このドクターとこの部屋は安全だ』とやっと判断してくれたみたいだな」

とおっしゃって微笑んだ。

しばらくすると

夫と花は診察室から出て、私とドクターだけでお話することになった。

ドクター曰く

「自閉症スペクトラムと選択性緘黙で間違いないだろう」

とおっしゃった。

続いて

「簡単に説明すると

自分の意志とは無関係に声が出なくなるんです。

脳が過剰に反応していると言われており

脳から声を出す指令がストップされてしまっているのです。

不安を感じやすいお子さんに多いです。

自分の意志で「話さない」のではなく「話せない」ということを

まず親御さんが理解してあげてください。

努力で話せるようになるという問題ではありませんので

「挨拶しなさい」「返事をしなさい」など

声を出すことを強制しないことが大事です。

それと、花ちゃんは習い事をたくさんなさってるようですが

ご両親の希望ですか?

だとしたら、本人の負担にならないように

無理をさせず、本人がやりたいことで自信を付けさせ

不安を取り除くことが一番です」

と言われた。

習い事については、親の希望は1つも入ってなかった。

以前、バレエを習ってほしくて見学に連れて行ったことがあった。

「すごくキレイね~!衣装がかわいい!ああいうの花に似合うと思うよ」

なんて言いながら、わざとウットリして見せたが

何の効果もなかった…(;’∀’)

花は「やりたくないことはしない」という鉄の意志を持っているので

親が強制して習い事をさせるなんてのは、無理なのである。

不安を感じやすい…か

私に似てしまったな。

昔、母(花の祖母)から

「あなたの不安になりやすい性格は昔の私そっくり。

不安になったって仕方ないんだから

どうにかなる‼って思わなきゃ、生きていけないわよ!」

と言われたことがあった。

どういうシチュエーションだったかは思い出せないけど

あのパッパラパーな印象の母でさえ、昔不安になりやすい性格だったようだ。

血筋なんだな。

ドクターは、自身でお作りになった

「選択性緘黙」についてのチラシを数枚くれた。

そのチラシには「選択性緘黙への対応」というのが書かれており

保育園の先生へお読みいただくように、とのことだった。

必要であれば習い事の先生へも、とのこと。

対応を誤ると、緘黙がより強固になるというようなことをおっしゃっていた。

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